【見本あり】相続放棄照会書・回答書とは?書き方も丁寧に解説

元弁護士

山内 英一

相続放棄回答書の書き方 相続放棄に関するコラム

相続放棄を自分でやろうとしている方のために、相続放棄の経験が豊富な専門家監修のもと、相続放棄照会書(回答書)の書き方を詳しく解説します。

相続放棄照会書(回答書)とは

相続放棄申述書等の必要書類を家庭裁判所に提出すると、約1週間〜2週間後に、相続放棄照会書(回答書)が送られてきます。

この時点では、まだ相続放棄は完了しておらず、相続放棄回答書に必要事項を記入して返送しなければなりません。

なお、家庭裁判所によって照会書(回答書)の書式や記載内容は異なります。相続放棄照会書と相続放棄回答書が一体となっていたり、それぞれ分かれていたりすることもありますが、いずれにしても書き方の説明は記載されていますから、その指示に従って記入していけば問題ありません。

相続放棄照会書(回答書)の見本

相続放棄照会書(回答書)は、以下のような書面です。

相続放棄照会書(回答書)1
相続放棄照会書(回答書)2

相続放棄照会書(回答書)でよくある質問事項

上述のとおり、相続放棄照会書(回答書)の形式や内容は各家庭裁判所により異なりますが、質問事項は大きく変わりません。基本的には、次のような質問が記載されています。

よくある質問事項
  • あなたは被相続人の死亡(または先順位者が相続放棄したこと)をいつ知りましたか。
  • 相続放棄申述受理の申立ては、あなた自身でしたものですか。それとも、誰かに手続きを依頼したものですか。
  • あなたは相続人の死亡をどの様な経緯で知りましたか。
  • あなたは相続人とどのような身分関係にありましたか。
  • あなたはどうして相続放棄をするのですか。
  • あなたは被相続人の遺産を処分したり消費したり隠してしまったこと(例えば、被相続人名義の土地を売却したり、預金をおろして使ったりしたこと)がありますか。
  • 現在、あなたの名義で、当裁判所に対して相続放棄をしたいという申し込みがされていますが、これはあなたの意思によるものですか。
  • 現在も、あなたは相続放棄をする気持ちに変わりはありませんか。

相続放棄回答書の書き方

相続放棄回答書の書式は裁判所によって異なることもありますが、基本的にはチェックボックスにチェックを記入する形式となっています。

したがって、書き方のテクニックなどは特段必要ではなく、当てはまるものにチェックをしていけば問題ありません。

当然ながら、嘘をついてはいけません。

相続放棄回答書を書く際のポイント

「相続放棄をする理由」についての回答

「相続放棄をする理由」についての回答は、どれを選んでも問題はありません。

相続放棄申述書にも「相続放棄をする理由」を記入したと思いますので、基本的には、その時と同じ選択肢を選ぶことになるでしょう。

処分行為についての回答

「これまで、被相続人の財産を処分・消費したことはありますか。」「被相続人の遺産について、遺産分割をしましたか。」といった質問は、「処分」等の行為を行ったことによって法定単純承認が成立していないかを確認する趣旨であると考えられます。

相続放棄前に相続財産を処分するなどして法定単純承認が成立すると、相続放棄ができなくなってしまいます

つまり、この類の質問に対して、「処分したことがあります。」「遺産分割をしました。」といった回答をすると、相続放棄が認められない可能性が高くなります。

処分行為の具体例などについては下記の記事でご紹介していますのでぜひご覧ください。

返送先や返送期限について

返送先や返送期限は、相続放棄照会書(回答書)に記載されていると思いますので、そちらをよく読み、指示に従うようにしてください。

特に、期限はしっかりと守るようにしましょう。一般的には、2週間程度の返送期限が設けられています。特別な事情があって期限に遅れてしまいそうな場合は、相続放棄照会書(回答書)に記載されている連絡先に電話をして、事情を説明した方が良いでしょう。

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